今月のGマーク from AssistOn「九印 "M.O.C system"」
九印 "M.O.C system"
2001年10月、瀬戸ケイタとナオヨのデザインユニット「九印」が、AssistOn原宿で展覧会を行った。このときに発表された作品が、「布製のブロック」とも言えるヌイグルミ・システム「M.O.C system (モックシステム)」である。
「M.O.C」とは「Make your own creature=あなただけのオリジナルクリーチャーをつくろう」という意味である。動物の胴体、足、鼻、耳、甲羅などがフリースで作られたパーツとなっていて、ボタン式で胴体に固定することができる。
これによってさまざまなパーツの組み合わせで、自らが創造者となり、新しい生物を作ることができる、という遊びだ。
当初これは市販品のプランはなかったが、しかしこの作品が話題をよび、訪れた人々の間で「実際の製品にして発売してほしい!」と声が多数寄せられた。
しかし実際に製品にするためには様々な困難があった。パーツひとつひとつが小さく複雑な形状をしているため、製作コストがかかってしまう。これは大手の玩具メーカーに製作を委託することで中国での生産が可能となり、購入しやすいものにできた。
残る大きな問題はその安全性で、小さな子供が扱うことを想定しているため、パーツを口に含んだりすることが予想される。だがパーツの接合には円盤状のボタンを使用しているため、このボタンが破損することも考えなければならない。
ボタンを使うことは、素朴で単純な方式だが、形状的にも素材に馴染みやすい方式であるため、変更することは避けたい。そのため樹脂でできた「M.O.C system」用の割れないボタンを製作することになった。
これにより玩具安全基準(ST)にも適合した。
こうして1年の歳月をかけてできあがったのがこの製品である。
パッケージは3つあって、「トブ」「アルク」「オヨグ」の3つのテーマに分かれている。それぞれのパッケージだけでも楽しむことはできるし、もちろん3つのパッケージを組み合わせることで、さらに楽しみは増える。パーツの接合にボタンを使ったことで、お子さんがボタンを留める練習になったとか、お年寄りのリハビリにも役だっているという声が寄せられている。
またこの製品を見たウォルトディズニー社からの依頼で、ミッキー、ダンボ、プルートのキャラクターをテーマにした「 M.O.C system for ディズニー」も作られた。
2003年グッドデザイン賞受賞。(AssistOn 店主 大杉信雄)
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*この[今月のGマーク from AssistOn]は、「G-mark Partner Shop」であるAssistOnのご協力を得て毎月配信しているニュースメールに連載しています。
「G-mark Partner Shop」とは、Gマークの意味を正しく理解し、 Gマーク商品を息長くユーザーに大切に届けることをお約束いただいたショップです。
GOOD DESIGN AWARD NEWS No.057 [2004/9/30] 配信より再録







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